パーソナル文化研究所・空琉館の情報誌的ウエブログです。


by konlon

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前回の記事で、野菜嫌いに関係することを述べてみたが、もし子供がこんな質問、意見を言えばどう応えるか?

1:ライオンなどの肉食獣は野菜を食べていませんが健康です。それはなぜですか?ライオンさんがうらやましいです。
2:北極圏に住むイヌイットはどうして元気なのですか。あそこは寒冷地で、野菜ができない土地だと思います。野菜を食べないのになぜ健康でいられるのですか。

難しいかもしれない(笑)が私はこう答えるだろう。

1:ライオンやトラなどの肉食動物は、自分の体内でビタミンを作ることができます。そのため健康でいられるのです。残念ですが雑食性の人間(霊長類)は自分でビタミン類を作れません。食物摂取しか方法がありません。あなたはライオンではないのだから無いものねだりはやめましょう。野菜を好きになるよう務めなさい。
2:イヌイットはトナカイやアザラシなどの動物の肉を食べますが、火を通して煮たり焼いたりはしません、全て生で食べます。生肉にはビタミン類が含まれており、煮たり焼いたりするとビタミンなどが壊れてしまうので、生で食べるのです。また、彼らは野菜や果物がとれる地域の人たちと交易しており、外部から来た人の持ってきた野菜や果物類を、イヌイットたちがとった肉類と交換しています。こうしてイヌイット達は生活に必要なビタミン類を補給しているのです。あなたは彼らとは違う地域に住む人間です。あなたたちはここで生まれここで育ったのです。この地の環境に即した生活を送っているのです。自分達の住む地域を大切に思い、そこの身近な食習慣を大事に守なさい。今あなたは彼らのように生肉を毎日食べられますか?

と答えるだろう。ある程度的確かもしれないと思うのだが。だがこれでは味覚パターン改善の問題には対応していないけれど。
肉が好きで野菜が嫌いな子に
「野菜がイヤなら肉だけ食べていてもよろしい。でも北極圏のイヌイットたちがやっているように全部生で食べなさい。彼らはこのようにして野菜の代わりにビタミンなどを補給しているのですから」
と言って生肉を彼(女)の眼前に置いてみたらどうだろうか。きっと子供たちは野菜のほうがマシだよ、と言って多少まずくても野菜を食べる気になるであろう。一種のショック療法として効果はいかほどのものか。

それはさておいてここでお知らせ、10/30(日曜なので実質は31日だが)発売の、竹書房刊『あにまるパラダイス』最新号に須藤真澄先生の「ゆずとまま」最終エピソードが掲載される。先生の飼い猫・「ゆず」の最期を詳細に描いた「長い長いさんぽ」の感動から数ヶ月、形を変えて見守り続ける"愛するもの"と新たに迎える"愛するもの"とが展開するであろう、今号の内容からは、一つの「物語」の終わりと新たな「物語」の始まりを予感させ、読者の心を大いに震わせることになるであろう。これぞ「ゆずファイナル」だろう。心震える瞬間をこの胸に。
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by konlon | 2005-10-31 01:15
先日NHKで放送の『難問解決!ご近所の底力』で子供の食生活についての問題が取り上げられていた。食生活の乱れとして、駄菓子どんぶりやマヨネーズがけといった変わり種(?)メニューが問題になっていたが、その中でも"野菜が全く食べられない"という問題は、今の世代特有の問題ではなく、過去の世代にも若干いたのかもしれない。番組では、山梨県塩山市の管理栄養士が考案したという「手ばかり」が紹介されていた。食物をタンパク質、炭水化物、ビタミンその他三つに分けて、手のひらにのせた量で摂取量を決めるというものであり、それを効果的に子供たちに教えるためにそれぞれを赤、黄、緑のキャラクターに設定し、それを栄養士などの人たちが演じるのである。ビタミンその他を象徴するキャラは緑でもちろん野菜のイメージだ。子供に"緑"と親しんで野菜嫌いを解消させようとする試みでなかなか興味深いが、この"動機付け"のためのアピールはあくまで視覚的でしかないと思う。「野菜は美味しい」という観念を、白紙に近く、頭脳の柔軟子供の意識に植えつけるには充分効果的であろうが、何らかの原因で思いこみが強化されたり、過去に不愉快な経験を(意識の有無に関わりなく)してしまったために野菜嫌いとなった場合には効果が薄いであろう(番組でもそのようなことが指摘されていたが)。そうした場合には、「○○(野菜の種類)は不味い」という観念が体に定着されてしまい、口の中自体が拒絶反応を示すという。"嫌いな"ものを食しようとした時、その味覚が認識され、のどを通さず本能的に排除してしまうのだ。こうなるとかなりやっかいなものとなる。この件に対しての対策は、観念が体に定着した後では、矯正はかなり厳しくなると予想されるため、幼少期に不愉快な経験をさせないようにして、誤った観念をうえつけないようにするなどの、"予防的"な対策しか有効でないように見える。番組には小学校6年から中学生の"野菜嫌い"が出場していたが、半ば克服が難しくなっているものに対しての方策が番組内で取り上げられることはなかった。そのようなことで、先日の番組であつかった野菜嫌い解消法には、多少の疑問と不満を感じる。
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by konlon | 2005-10-28 17:15

無題

ヒロシです。赤紙でも届いてくれたらちょっとは嬉かとです…。

某求人誌のTVCMが元。
平和とは何か、社会とは何か、正しいことは各々の中にあるのだろうか。
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by konlon | 2005-10-26 17:02
記憶のはるか深層に眠る、埋もれた「迷曲」を照らす試みとして、「迷曲セレクション」のパーソナル・オムニバスの構想を立ててみた。何分”迷”曲というだけに流通の少ないCDからの選曲になっていることをご了承願いたい。どこかで聴く機会があったときに、こんな曲だったのかと思い出す参考にでもしてほしい。


 1 旧約聖書/アダムス
 2 昭和二世/ザ・イーグルス
 3 青春ゴーゴー/ザ・イーグルス (口上:松島みどり)
 4 たにしどの/大場いたる
 5 俺は花の演歌歌手(どさまわり)/鹿村浩司
 6 アメニモマケズ/サラ&メロディ
 7 蒸気機関車/金玉(こんぎょく)
 8 アトムの夢/高野寛
 9 NIPPONのサザエさん/嘉門達夫
10 ぽってーかすじじぃの唄/ティダカンパニー
11 子持ギャル/ティダカンパニー
12 パパはメキシコ人/神谷勝也、ドン・神谷
13 勇気のしるし~リゲインのテーマ/牛若丸三郎太
14 カローラⅡにのって/小沢健二
15 天国からのお迎え/スカイ・ホークス
16 ガオー!はキングコングの合い言葉/子門真人
17 ペチャパイ/ブリーフ&トランクス
18 ブルマン/ブリーフ&トランクス
19 ナチュラル~別バージョン/三倉茉奈、三倉佳奈、菊池麻衣子、岩崎ひろみ 
20 もしも世界にタヌキがいたら/ユミ
 


1:オープニングとして、カルトGSの中でも荘厳さにあふれた本曲を使用してみた。
2・3:イーグルスのデビュー・シングル(1968)。当時のアングラブームに便乗して、早回しを導入している。'60年代後半の世相が歌詞に織り込まれており、”あの当時”の空気が曲中に再現されている。
4:大場いたるは、1945年生まれで、1969年のデビュー以来、民謡歌手として活動を続けているという。俗謡を元にして、タニシの夢想漂う過酷な運命というべき内容の歌詞をざらついた、土着的なビートに乗せて歌い上げている。これが日本庶民のグルーヴというものなのか。
5:BC級演歌歌手の実態を歌っており、ドサ回り興行やインディーズレコード持ち込みといった華々しくない活動の数々、一発当ててディレクターを見返してやると意気込む主人公や肩身の狭い状態を嘆いて来年の紅白をねらってという娘の台詞に、痛切な歌手の本音が感じられるようである。本当に芸能界で成功する確率というのは恐ろしく低いのだろうか。スターの条件とはルックスか?歌唱力か?演技力か?あるいはロバート・クローズ監督版の『死亡遊戯』(ブルース・リーの登場しないパートで)の地下で暗躍する芸能シンジケートのような、(汗)何か見えざる手によるもの仕業なのか。
6:サラ&メロディは、アメリカ人の父と日本人の母をもつサハラ文子フィゲラとポルトガル系アメリカ人の父と日本人の母をもつスー・メロディのデュオ。ファンクで歌う宮沢賢治の名詞は、文学を超えた異様なまでの魅力を放っている。
7:金の玉、と書いて“こんぎょく”と読む。”××たま”ではない。このコンビ名にして曲名が「蒸気機関車」、男の中にある”何か”を刺激させてくれるぜ。
8:『虹の都へ』がヒットする以前のアルバムに収録された、確かな光を放つ実力派ギタリスト/ミュージシャンの社会派ソング。核問題を朗らかに唄い上げ、あの名ロボットが原子力で動いていたという設定を改めて聴く人の意識に戻す。背筋に何かを感じて…。
9:’90年代初頭の名著『磯野家の謎』のあおりを受けて生まれたであろう曲。『サザエさん』に関する話題をギャグ化しているが、その裏に込められた『サザエさん』へのリスペクトが感じられ、嫌味を残さない。あの名著をいち早く曲に取り入れた嘉門達夫の着眼点とセンスはさすがと言いたくなるような逸品といえよう。曲中には名著『磯野家の謎』のデータがアニメ版のデータに混じって使用されている。
10:沖縄のローカル番組『じゃか2ALIVE』(2は二乗の意味)の中で、その制作過程が紹介されたという。しかし地元のそうした事情は知らなくても、沖縄生まれのコミカルソングとして充分楽しめる。
「ぽってかすー」:直訳は難しいが、沖縄方言で「頭が弱い、知恵が足りない、非常識な奴、」をさすが、同じ”fool”の意で使われる「ふりむん」が「馬鹿たれ」のニュアンスを持つのに対して、「ぽってかすー」は「おばか」程度の意味合いである。なお、歌詞中に出てくる「カジマヤー」は沖縄地域における、97歳の長寿祝いのことである。さすが長寿の島。
11:沖縄民謡風サウンドに、育児エッセイマンガのような内容の歌詞を組み合わせた本曲は、聴く者の心を日常の狭間から出現する不思議空間へ誘い込む。ちなみに本曲でただ今一児の母と歌った、ボーカル担当のYukkoは現在三児の母になってしまった。
12:短足肥満で陽気、ギターを抱えて歌い踊る我が家のパパをメキシコ人に例えて、ラテン風音楽に乗せて紹介。子供の純朴な観察眼がメキシコへの憧れを駆り立て、ソンブレロの先に見える空に、はるか彼方の異国を想う。  
13:50万枚のセールスを記録したドリンク剤のCMソングであり、CMに出演した時任三郎が「牛若丸三郎太」の名で歌っている。発表からすでに10年以上経過したが、この10年で世の中は激変し、人々は戦意高揚的なものより癒し系の楽曲をCMソングに求めるようになった。そういう意味で、この曲は発表された当時の”時代”を保存しているといえよう。
この当時24時間、はるか世界で”戦える”存在といえば、ジャパニース・ビジネスマンとアメ   リカ合衆国陸・海・空・海兵隊4軍ぐらいだったのかもしれない。
ちなみに”牛若丸”三郎太こと時任三郎は、その後1993年のNHK大河ドラマ『炎立つ』にて、弁慶の役を演じ、またコミックソング的イメージを持った「マツケンサンバⅡ」が近年大ヒットした松平健が2005年大河ドラマの『義経』で弁慶役を演じたことは、今思うと時代の皮肉と奇妙な運命を感じさせる。
14:佐藤雅彦・内野真澄作詞、内野真澄作曲といえば、1999年の春期ヒット曲『だんご3兄弟』を連想させる。本曲が発表された当時、一串三個の団子を食べながらカローラⅡに乗っていてもそこまでは予測できなかったであろう。
15:『帰って来たヨッパライ』のアンサー・ソング。間奏のせりふは高橋元太郎。脱力モノの最低アイテムとか、生殺しC調ソング(死語?)とかいう声も聞かれる。バンド名の「スカイ・ホークス」になぜ「スカイ」が付くのかは謎。スカイホークといえば、映画『トップガン』で教官の飛行機として登場した、軽ジェット攻撃機の傑作、ダグラスA-4スカイホーク艦上攻撃機が連想されるが。
16:1976年のリメイク版キングコングの公開にあわせて『おはよう!こどもショー』枠内で発表
された。キングコングの日本旅行をイメージさせる歌詞で、子門真人の歌唱もノリに乗ってタイアップにとどまらない大胆不敵さを放っている。手狭な太平洋のプールから東京タワーのすべり台、相撲取り顔負けのしこを踏み、富士山を枕に高いびきと豪快な日本旅行を満喫するするコングの姿にただ圧倒。でっかい事はやっぱりいいのだ。恥ずかしがらずにみんなで歌おう!?
16・17:ブリーフ&トランクスは、伊藤多賀之(Vo、G)、細根 誠(Vo)のデュオ。1993年結成。半径5メートルの日常を歌う独自のスタイルで音楽界に新風を巻き込む。あまりにもストレートな歌詞は、恥ずかしさに満ちた遠き過去の記憶を脳神経の書庫から呼び覚まし、人々の意識を過去から喜劇の世界へと運び去る。
19:NOKKOが歌うNHKテレビ小説の傑作『ふたりっ子』の主題歌を、主演のヒロイン達がカバーした芸能史に残る名(迷)曲。三倉姉妹による間奏のセリフは、ドラマ序盤のエピソード・”姉妹入れ替り”場面の時のものだ。これはまさに貴重な一曲といえるであろう。
20:秘蔵迷曲セレクションのラストは、TV番組『なるほど!ザ・ワールド』純正のエンディングテーマで締め括ってみた。無邪気に歌われるあまりにもワンパターンな内容のお国柄(日本人の大衆的な観念で見た所の)は、ある種の笑いを越えた何かを感じさせる。また”赤い”タヌキ(緑ではない)のソビエトなど今となっては時代を実感させる歌詞が歴史的重み(?)を醸し出す。
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by konlon | 2005-10-11 15:34 | 音楽

マンガトラウマ?

 高田明典氏著の『アニメの醒めない魔法』では、心理学と構造主義の方法論で幼・少年向けTV番組作品に込められた暗喩とそれが視聴者に及ぼす影響を指摘し、アニメ・特撮作品の存在意味を考えさせてくれる。また、表紙カバーは「ドラえもん」の顔アップを思わせるデザインの上に縦書きのタイトルが、ドラえもんの目へと向かって、左端から右斜め下へと順に文字を小さく表示し、副題を目の内側に配置して、アニメ作品のもつ"魔法"が人々の深層意識下にもぐりこんでいくかのような印象を与え、心理学を駆使した本書のイメージ強調されている。(カバー下の表紙は、ピンク地に美少女戦士キャラクター風の目が描かれている。)本書の主題を心理学的に補強主張するかのような表紙であり、書籍全体をもって一つの"著作物"であることを感じさせる。
 さて、『アニメの醒めない魔法』で主張される、TV番組の暗喩は番組だけでなくマンガ作品にも当てはまる所があるように思われる。アニメや特撮作品が人気マンガを原作にしているものが多く、『ドラえもん』のようにマンガの内容がそのままアニメ番組で再現される場合もあれば、『巨人の星』にみられる様に、キャラクターの心理描写が動画の映像表現によってマンガ作品よりも過剰に強調され、マンガ以上に受け手の深層心理に強烈に働きかけることもあるが、両者の関係は親戚のような関係となっている。「アニメ」の醒めない魔法は「マンガ」の醒めない魔法でもあるといえる。『アニメの醒めない魔法』で紹介された心理学/構造主義による作品の分析方法は、マンガ作品でも応用が可能になるだろう。本書はマンガ作品研究やマンガ作品の読者に与える影響を考察するための方法論に一つの指針となるであろう。
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by konlon | 2005-10-02 22:09 | マンガ