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by konlon

喰物スキキライはどうしよう!?

先日NHKで放送の『難問解決!ご近所の底力』で子供の食生活についての問題が取り上げられていた。食生活の乱れとして、駄菓子どんぶりやマヨネーズがけといった変わり種(?)メニューが問題になっていたが、その中でも"野菜が全く食べられない"という問題は、今の世代特有の問題ではなく、過去の世代にも若干いたのかもしれない。番組では、山梨県塩山市の管理栄養士が考案したという「手ばかり」が紹介されていた。食物をタンパク質、炭水化物、ビタミンその他三つに分けて、手のひらにのせた量で摂取量を決めるというものであり、それを効果的に子供たちに教えるためにそれぞれを赤、黄、緑のキャラクターに設定し、それを栄養士などの人たちが演じるのである。ビタミンその他を象徴するキャラは緑でもちろん野菜のイメージだ。子供に"緑"と親しんで野菜嫌いを解消させようとする試みでなかなか興味深いが、この"動機付け"のためのアピールはあくまで視覚的でしかないと思う。「野菜は美味しい」という観念を、白紙に近く、頭脳の柔軟子供の意識に植えつけるには充分効果的であろうが、何らかの原因で思いこみが強化されたり、過去に不愉快な経験を(意識の有無に関わりなく)してしまったために野菜嫌いとなった場合には効果が薄いであろう(番組でもそのようなことが指摘されていたが)。そうした場合には、「○○(野菜の種類)は不味い」という観念が体に定着されてしまい、口の中自体が拒絶反応を示すという。"嫌いな"ものを食しようとした時、その味覚が認識され、のどを通さず本能的に排除してしまうのだ。こうなるとかなりやっかいなものとなる。この件に対しての対策は、観念が体に定着した後では、矯正はかなり厳しくなると予想されるため、幼少期に不愉快な経験をさせないようにして、誤った観念をうえつけないようにするなどの、"予防的"な対策しか有効でないように見える。番組には小学校6年から中学生の"野菜嫌い"が出場していたが、半ば克服が難しくなっているものに対しての方策が番組内で取り上げられることはなかった。そのようなことで、先日の番組であつかった野菜嫌い解消法には、多少の疑問と不満を感じる。
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by konlon | 2005-10-28 17:15