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by konlon

東日本大震災から10日目

3月11日に発生の「東北地方太平洋沖地震」による東日本大震災の被災者に対し、心よりお見舞い申し上げます。

震災犠牲者のご冥福を心よりお祈りすると同時に、被災地域が一日も早くこの災厄から立ち直り、夢と希望に満ちた地域としての再建と復興を心よりお祈り申し上げます。

3月11日発生の「東北地方太平洋沖地震」による東日本大震災は、東北から関東地方にかけての東日本から長野県内まで及ぶ広範囲な地域に多大な損害を及ぼし、21世紀に入って以来の、最大規模の巨大災害となりました。
今回の震災の特徴として、地震による家屋の倒壊だけでなく津波による災害が多発し、三陸沖を中心に多くの地方都市が流出・水没し、多くの人命が失われました。また、震災によって福島県第一原発の原子炉が爆発事故を起こし、放射線問題といった非常に深刻な危機的状況を抱えています。

被災地域では、住人達が学校などの避難所暮らしを余儀なくされている所も多数見られ、震災を受けた地域にある寺院や神社も、被害が少ない所では、非公式の避難所として使われています。しかし、非公式ということで援助物資が届かない等の問題が現れているといいます。古くからお寺や神社は、地域文化の重要拠点として、古くから住人達を精神面で支えると同時に、地域に密着した、身近な集会所として機能してきた事を考えると、役所等の地方行政との連携をより密接にすると同時に、寺社が属する各宗派による支援もより積極的に行われることが重要に思われます。

今度の東日本大震災では、東北地方に多くの寺院を持つ臨済宗妙心寺派などの仏教各宗派が、地震発生直後から災害支援のための行動を行っています。寺院を中心にした地域社会での復興のためにも、本山および同宗派の各寺院とのしっかりとした連携で、被災住人達を精神面からも支えていくことが今後必要となるでしょう。今回の震災では寺院も多数被害を受け、津波で堂舎や墓地が流された所も少なくありません。また、甚大な被害を受けた葬儀場も多数見られます。しかし、今後は震災地域の復興において、住人の精神面での結びつきを一層強くするためにも、地域文化の一端を担う施設である寺院の役割はより重要となることでしょう。地元の僧侶が自地域住人の心のケアにどれだけ役割を果たせるかが今後問われる事となるであろうと考えられます。多くの宗派に分かれていますが、神仏に仕え、地域に住む人々の幸福を守るために、伝統に守られた法要、神事、祭礼を執り行うのが、伝統宗教者の基本的な役目であり、そこに存在意義があることは確かなのですから。

「東北地方太平洋沖大地震」の被災者が、地域ごとに伝わる伝統文化の支えのもと、震災の不幸を乗り越えて少しでも早く立ち直り、以前よりもっと良い、「強度」のある「郷土」を再建されることを願っています。


◎『私家版・「鯰絵大作戦」

幕末の安政期に大地震が発生した際、鹿島神宮の「要石」で、地震を引き起こす元となる地底の鯰を押さえ込むモチーフの風刺画が数多く出回り、それらは「鯰絵」と呼ばれています。

上記のサイトでは、伝統的な要石モチーフの踏襲から現代的な自然との「共生」概念が込められたもの、前衛的な様式で再構築されたもの等、ポップカルチャーに代表される現代大衆文化の様式によって描かれた「鯰絵」が集められています。

今回の東北地方太平洋沖地震による東日本大震災に際して、震災の痛手に負けずに乗り越えようとする人々の思いを、再び「鯰絵」に託して、復興への心の支えとしていきたいものです。

(※ 姉妹blog『Cool館通信』と同内容の記事です)
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by konlon | 2011-03-20 00:00